新橋で開催された「金継ぎ100人展」へ。
主催の今井さんから、見ただけでは分からない作家の方の拘りや制作秘話など丁寧にレクチャーしていただきました。
思いがけず、超贅沢な時間に恵まれて、ラッキー!
金継ぎって、金だけじゃないの?
私は金継ぎって「金」で直すものだと思い込んでいたんですが、 銀・赤・黒や漆、そして樹脂のものなどが使われている作品もあると伺って、びっくり!
私の中の常識が、覆った瞬間でした。
素材の組み合わせ次第で器の表情って、ガラリと変わるんですね。「修復」というより、「新しく生まれ変わらせる」ようなワクワク感があって、一気に引き込まれてしまいました。
敢えて壊すの?
次に衝撃だったのは、あえて器を割ったりひびを入れたりした作品があるということ。普通なら「割れちゃった、どうしよう……」と思うはずなのに、あえて壊すことで新たな美しさを生み出す。そんな発想の転換も新鮮でした。
一つひとつの傷跡を「思い出」として大切に繋ぎ合わせる……。壊れたからこそ、もっと好きになれる。 そんな金継ぎの奥深い魅力に、すっかり魅せられてしまいました。
茶道との深い結びつき
そんな訳で、「金継ぎの歴史や文化背景」について調べてみました。
金継ぎが、単なる「技法」から一段上の価値「美学」となったのは、江戸時代の茶人・千利休の侘び茶の影響が大きいといわれています。
茶道では完璧な器よりも、傷や歪みのある器に味わいを見出す「侘び」の精神が重んじられているので、継ぎ目を隠すのではなく金であえて強調するという発想は、まさにこの美意識の表れだそうです。
時間の経過による変化や古さの中にある美とともに、継ぎ目はその器が生きてきた時間そのもの。なんだか感慨深いですね。
現代における再評価
国内では、1900年~2000年にかけて、モノを大切にする文化の見直しとともに金継ぎへの関心が高まってきて、陶芸教室やカルチャーセンターでも金継ぎ講座が登場してきました。
私は以前、カルチャーセンターの講座の中に「金継ぎ講座」と書いてあって、当時はそんなにメジャーではなかったので「カルチャーセンターで、金継ぎ?」と驚いたことがありました。今はその当時とは比べものにならないくらい人気の講座になっていますが……
海外では2010年代以降、欧米を中心に金継ぎが爆発的に注目されるようになり、英語圏ではそのまま “Kintsugi”と呼ばれているそうです。
今では世界のあちこちでワークショップが開催され、金継ぎキットも販売されていると書かれていました。
今回初めて金継ぎ展を見たりいろいろ調べてみて、日本や海外での注目度の高さに、益々奥深い魅力に惹かれてしまいました。
主催者の今井さんが、9月に千葉で個展を開催予定で金継ぎ体験も出来るそうなので、今からとっても楽しみです。









