漆黒と截金の美

アート

截金(きりかね)って、ご存知ですか?
截金は、7世紀半ば頃、朝鮮半島や中国大陸から仏像彫刻や仏画とともに日本に入ってきました。
法隆寺にある玉虫厨子に小さな截箔が施されていて、これが国内に現存する最古の截金作品と言われています。

私はその頃の仏像の衣に截金が施されているのを見て、光り輝くような荘厳な美しさに感動したのが截金との出会いでした。

2〜3年前、FBで投稿されていた截金の匠・長谷川智彩さんの素晴らしい作品の数々に感動。
こちらは仏像ではなく仏画でしたが、ぜひ実際に見てみたいと思っていましたが、今回横浜高島屋で展示があるということでやっと実現できました。

幸運にもその投稿をした友人が、長谷川さんを紹介してくださることになり、ワクワクしながら会場へ。
截金の展示作品のまわりは荘厳な空気に包まれているようで、なんだか別世界のよう。
息を呑むような美しさに圧倒されました。

実際に金箔を数枚焼き合わせて厚みを持たせたものを、髪の毛より細く切る様子を実演してくださり、作品の制作工程を見せてくださったり、普段見ることの出来ない様子を拝見させていただき、瞬きも忘れてしまう程見入ってしまいました。

金箔は、金を一万分の1ミリまで薄く延ばしたもので、通常の大きさが3寸6分角(約11㎠)の白が用いられると文献に書いてあり、そんなに薄いんだとびっくり!

これを2枚焼き合わせ、さらに両面に1枚ずつ焼き合わせを繰り返し、直線の場合は5枚の厚みにしてから使用するそうです。
気の遠くなるような繊細な世界ですね。しかもその作業が準備段階。
その後細く直線状に切ったものを、筆と接着剤をを用いて貼るという根気との戦いの作業の連続。
まさに匠の技、あくなき美の追求ですね!

長谷川智彩さんプロフィール → http://chisai.main.jp/profile.html

滅多にない貴重な機会ですので、 ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです!
横浜高島屋7階 特選和食器売り場
1月31日(火)まで開催中