東京染めものがたり博物館

イベント
60名の小学4年生の子どもたちが実習に

神奈川インテリアコーディネーター協会・インテリアスタイル研究会のイベントで、早稲田にある富田染工芸さんへ。
富田染工芸さんは、大正3年に創業され東京染小紋の老舗として活動されていらしゃる会社です。

早稲田・高田馬場あたりは、400年以上続く「染物の街」
染色に必要な良質の水が使える神田川の清流を求め、新宿に染色業の方々が集まってきたとのことで、現在20工房ほどあり見学や体験ができるそうです。と、いうことも今回初めて知りました。

富田染工芸さんの会社に着き、まず富田会長から染物の歴史や染物の種類・製作方法など詳しくお話しいただき、目から鱗状態で聞き入ってしまいました。
今までなんとなくわかっていたつもりの事が、繋がって理解できたこともあり、益々伝統工芸への興味が湧きました。

その後今回の目的の一つ、染物体験でトートバックの作成です。
まず、好みの型紙の柄を選び、紺のトートバックに染める柄の色を選びます。
素敵な柄がたくさんあって、みんな「これ可愛い!、この柄も素敵!」と、迷いに迷い中。
やっと決めて、外に用意していただいていた台の上で、染料塗りにチャレンジ。
ちゃんと綺麗に柄が出るか心配しながら仕上げます。
その後型紙を外して、自分のサインを入れて完成です。
丁寧に教えていただき、みんなそれぞれお気に入りのマイバックが出来上がりました〜!

紺地に白の柄はやっぱり鉄板、これからの季節に爽やかな感じでとっても素敵でした。
私はちょっと華やかなゴールドでゴージャス感を。おめでたい時にでも持とうかな?

いよいよ、楽しみにしていた「東京染ものがたり博物館」の見学です。
日本一の数を誇る120,000枚もの型紙の棚が圧巻。
戦争中は防空壕を掘ってそこに型紙が保管されていたほど、型紙は貴重で大切な財産です。

その棚を通って、色糊作りをしたり、染料の調整や本蒸しのテストをする部屋へ。
レシピのようなものはなく、全部言い伝えと長年の感が頼りという、まさに職人技の世界ですね。

その後は、生地の地色を染めたり、蒸したり、水洗い・乾燥と順番に続きます。
その一つ一つの工程が、気の遠くなるほどの大変さ。
染物に関わっていらっしゃる方々に頭が下がる思いです。
これだけの大変な工程を経て出来上がる反物、本当に貴重ですね。

と、同時にこの素晴らしい伝統工芸を、今まで以上にたくさんの方に知っていただき、後世に大切に受け継いでいって欲しいと、改めて実感しました。

株式会社 富田染工芸 様 HP↓
https://tomita-senkougi.com