トレンツ・リャド原画展

アート

幕張メッセで開催された、スペインの画家・リャド原画展。

リャドの作品は、光と影の表現が緻密に描かれていて「ベラスケスの再来 」、20世紀最後の印象派「 光の収集家 」などと言われ、名声を博したスペインの画家です。

筆を叩きつけるように描く「 スプラッシング 」を駆使し、抽象であり具象とも言える独特な表現で光と影を描ききった天才画家とも言われています。

リャド作品との出会いは1993年、リャドが3度目の来日の時でした。
色鮮やかな色彩とキャンパスからはみ出して描かれている力強い花たち。
初めて見た時の衝撃は今でも忘れられません。

後日開催される予定のパーティにお誘いいただいたのに仕事で伺えず、また翌年にと思っていたところ、その年の10月に大動脈瘤破裂で47歳の若さで急逝。
リャドに会える最後のチャンスだったパーティに行けなかったことが、今でも悔やまれます。

その大好きなリャドの作品に会いたくて、気合を入れて会場へ。
入場制限もあり、会場に着くと既に長蛇の列で断念。
翌日朝イチで出直して、やっと見ることができました。

28年ぶりに再開した作品の色彩の美しさと大胆な作風の迫力に感動!
やっぱりリャドが好き。

「お部屋に飾った時の自然の光の当たり方で、時間によって作品の雰囲気が全然違うんですよ」と担当の方が作品にライトを合って説明。
24時間、光によって作品が生きているかのように変化して見えるって、考えただけでもワクワクしますね。
とても買えるような値段ではありませんが、ついついイメージが膨らんでしまいました。

※ ↑ 画像は、今回記念にいただいたクリアファイル(左)と、1993年に購入したリャドの画集(右)