親子で楽しめる、夏休みイチオシの展覧会

展覧会

マヤの「赤の女王(レイナ・ロハ)奇跡の初来日!」と話題になっている東京国立博物館平成館で開催中の「特別展 古代メキシコ マヤ・アスティカ・テオティワカン」

このタイトルを見て、「考古学とか古代遺跡とか、あまり興味ないし」って、思っていませんか?

でもこの展覧会、
🔹まず壮大な空間構成が圧巻!
🔹歴史を知らなくても十分楽しめる
🔹とにかく展示物が可愛い!
🔹子ども向けのジュニアガイド(PDF)があるので、子どもにもわかりやすい!
🔹なんと中学生以下は無料という嬉しい企画!
🔹メキシコの至宝140点全て撮影OK!
と、こんな感じです。

ちょっと興味がわいてきませんか?

実は私も「そう言えば歴史の時間にマヤ文明とかピラミッドって習ったな」そんな程度の認識で見に行ったのですが、会場に入った途端、広い会場の壁面いっぱいに現地の映像が映し出され、「古代のメシコ」へ一足飛びにタイムスリップ!
と同時に思いがけず、学生時代に古代文明の謎にワクワクした思い出が蘇ってきました。
忘れかけていたけど、壮大なロマンに憧れていた時期もあったんですね、私にも。

今回140点も展示されているので、その中から私が気になった作品5つを紹介させていただきますね。

この動物、どう見ても私にはブタさんのように見えてしまいますが、何だかわかりますか?
これは、「ジャガーの土器」と言われていて、ジャガーだそうです。
私たちにはちょっと馴染みの薄い動物ですが、昔アメリカ大陸ではジャガーが最強の動物と言われていて、しなやかで優美な美しさを合わせ持つジャガーを信仰の対象にしていたそうです。

この面白いポーズをした土偶、何をしているところだと思いますか?
なんだか表情も仕草も、現代でもこんな人いそうな感じですが、これは硬いゴムの塊のようなものを腰につけて互いに撃ち合う球技のポーズ。
負けたチームのキャプテンは、生贄(いけにえ)になってしまうそうで、まさに命をかけた戦いだったようです。

こちらは、「死のディスク石彫」
このモチーフは太陽の死、つまり日没を表しています。
太陽は西の地平線に沈むと地下世界をさまよい、夜明けと共に東から昇る「死して再生する」と言い伝えられていたそうです。
夜の間の死んだ太陽を表すから「ドクロ」なんですね。ここ人気スポットで、ドクロさんとツーショット撮っていらっしゃる方結構多かったですよ。

「昔の鳥人間コンテストの優勝者ですか?」と思ってしまいそうなこの像は、「ワシの戦士像」腕は翼に変化し、膝からは爪が出ていて、開いた口の中に顔。
ちょっと摩訶不思議な像ですね。

私が一番見たかったのは、これ!
辰砂(しんしゃ)という真っ赤な顔料に覆われて葬られたこの女性、スペイン語で「レイナ・ロハ」赤の女王と言われています。
緑がふんだんに使われていますが、緑は生命を象徴する色。マヤの多くの王様が緑色のマスクをつけて葬られたと言われています。このレイナ・ロハの装飾品にも緑色の石がたくさんつわれていました。
何千年も前に生きていた女王様の姿を、こうやって見る事ができた奇跡に感動でした!

親子連れが多く、ジュニアガイドと作品を見ながら、色々と話している姿が、とっても微笑ましかったです。年齢関係なしに、親子で一緒に楽しめ、夏休みの自由研究にもなるこの美術展、ぜひお子さんと一緒に行ってみませんか?

ジュニアガイドのダウンロードはこちらから↓
mexico_Junior_guide_20230613.pdf

古代メキシコ展のサイトはこちらから↓
https://mexico2023.exhibit.jp/