18世紀革のフランスを舞台に描かれた、池田理代子さんの『ベルサイユのばら展』を見に、
六本木ヒルズ森タワー52階の「 TOKYO CITY VIEW 」へ。
ベルサイユのばらは、1972年4月から1年間少女マンガ誌に連載されたマリーアントワネットとオスカルの物語で、今回誕生50周年を記念して展示会が企画されました。
「 革命期のフランスを舞台に、男装の麗人オスカルと悲劇の王妃マリー・アントワネットが織りなす激しく美しい運命の物語 」のキャッチコピーに心が躍ります。
実は、私は当時大人気のこの漫画は気になりながらも、一度も読んだことがありませんでした。
「ベルばらファンの方や宝塚ファンの方、ごめんなさい」って感じですよね。
今回ご縁があって、妹と一緒に見に行き、ベルばらと初対面することに。
会場に足を踏み入れた途端、そこはもう「ベルばらワールド」
ベルサイユ宮殿をイメージした豪華絢爛なエントランスに、窓面にはキャラクターたちがまるで肖像画のように並んでいて、その背景は大きなガラス越しに見える展望台ならではの壮大な景色。
このエントランスでは、スマートフォンで自由に撮影OKという、ファンにとってはたまらなく嬉しい企画に、皆さん大喜び。
ぜひ記念に写真に収めたいと、長蛇の列になっていました。
カメラマンさんの撮影の掛け声も「アン、ドゥ、トロワ」と、どこまでもベルばらの世界観が徹底されていて、さすがでした。
マリーアントワネットやベルサイユ宮殿・フランス革命など、この作品ではどんな風に描かれているんだろうととても興味がありありました。
展示ブースごとに、ボードに書かれている内容を読んで作品を見ると、ベルばらを読んだことのない私にも内容が伝わってきて、とても楽しめました。
ただ作品保護の点からだと思いますが、会場がかなり暗めだったので、原画の文字まではちょっと読めず残念。これ老眼のせい???
でもベルばらファンのお友達同士でいらしていた方など、原画を見ながら「そうそうこうだったよね。さすが原画はインパクトあるわね」等と少女時代にタイムスリップして、大盛り上がり。
資料や作品がたくさん展示してあるので、皆さん細かいところまでしっかり見たり読んだりされているので、混み合っている上になかなか進まない状況でした。
「美術館に作品を見に行っても、キャプションを読んで分かった気になり、作品を見ている時間はほんの数秒程度」とよく言われますが、自分が本当に好きなものだったら、見方も違うんですね。
オスカルが生涯でただ一度身にまとったと言われるドレスも展示されていました。
漫画の中では何色なのか描かれていなかったそうですが、オスカルにウエディングドレスを着せたかったそうで、上品なアイボリーのドレス。
ちなみにオスカルの身長は178cmという設定だそうなので、ドレスも圧巻でしたよ〜。
今もなお世代を超えて愛されているこの「ベルサイユのばら」を執筆された池田理代子さんの素晴らしさと、衰えを知らないファンの方々の熱い想いに脱帽です。
フランス政府からも、日本においてフランスの歴史や文化を広めた功績に対し、「レジオン・ドヌール勲章」も受賞されていること等を知り、改めて感動でした。
若々しくて素敵な池田理代子さんの、益々のご活躍を楽しみにしています。