印象派からエコール・ド・パリへ

展覧会

昨年リニューアルされたSONPO美術館で開催中の「スイス プチ・パレ美術館展」
「印象派からエコール・ド・パリへ」という魅力的なタイトル、惹かれますね〜。

美術館の外観デザインは、東郷青児の作品をモチーフとしているそうで、垂直と曲面を組み合わせた建築デザインと聞いていたので、どんなふうに表現されているのか、仕事柄建物にもとても興味がありました。

入り口前面の庭になっている部分に、陶板で作られたゴッホの「ひまわり」が設置してあり、嬉しいお出迎えにいきなりテンションが上がりました。
これは「この街には ひまわり がある」というSONPO美術館のブランドメッセージだそうです。

スイス、ジュネーブにあるプチ・パレ美術館という名前、私は今回初めて知ったのですが、19世紀後半から20世紀前半のフランスの近代絵画を中心に収蔵されているとのこと。

ルノワールやユトリロなど有名な画家たちと、才能がありながらあまり世の中に知られていなかった画家たちの作品も数多く収蔵されている、ユニークな美術館という紹介がされていまいた。

私も聞いたことのない画家の作品が多かったのですが、キャプションを読むと有名な画家との親交が深かったり、印象派やキュビズムの先駆け的存在となった画家だったりと、驚きの連続でした。

いかに普段有名な画家の作品ばかり見ていたのかと、ちょっと反省。
その時代の流れや背景がわかると、もっと色々な作品を見るのが面白くなるんだろうなと実感しました。

それと今回注目したのは、額の美しさでした。
第1章の印象派から始まって、第6章のポスト印象派とエコール・ド・パリまで、6章に分けてその時代の作品が展示してあるのですが、最初の方に展示されていた額の豪華さと美しさに釘付けでした。
アートも素晴らしいのですが、額自体も芸術品のような細かい細工が施されていて、とても素敵でした。
最近はシンプルな額が好まれていて、ちょっと今風ではありませんが……

アート仲間の親しい友人と一緒に行ったのですが、美術館は予約なしで自由に入場可能。
会場も程よい混み具合で、久しぶりに作品をゆっく鑑賞できてあっという間の2時間でした。
アートに包まれた素敵な時間を過ごすことができ、誘ってくれた友人に感謝です。

上の3枚の写真は、SONPO美術館収蔵作品で、唯一撮影OKでした。
階下移動で使った階段スペースの正面に、素敵なスイス プチ・パレ美術館の写真があり感動!