棟方志功展(メイキング・オブ・ムナカタ) 生誕120周年
ヴェネチア・ビエンナーレでの受賞をはじめ「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功の展覧会。
前評判も凄かったので、混んでいるのを覚悟で行きましたが会場はたくさんの人で溢れていました。
17歳の時にゴッホの向日葵を見て油彩画家を目指した頃の油彩画の展示がありました。
私は版画家のイメージが強く今回初めて油彩画を見たので、若かりし頃はこんな作品も描いていたんだと、感動でした。色使いもとっても綺麗で素敵!
荒々しいタッチで描かれた故郷青森の壮大な大自然、空気感まで伝わってくるような素晴らしい作品でした。
「わだばゴッホになる」と故郷を飛び出した、若き志功の熱い思いが伝わってくるようでした。
今回は棟方の生誕120年を記念し、版画・倭画(やまとが)・油画と言った様々な領域の作品が会場を埋め尽くし、趣向を凝らした展示はまさに圧巻!
本の装幀や挿絵・包装紙などのデザイン、映画・テレビなどの分野でもたくさん採用されていて、「これもそうだったのね」と、一つ一つ引き込まれるように見てしまいました。
改めて、私たちの生活のあちこちで、当たり前のように作品を見ていたことに驚きました。