川島織物セルコンさんの工場見学の日程に合わせ、紅葉も見たいということで、友人と圓光寺と詩仙堂に行ってきました。
今回は以前から行きたくて、やっと予約を取っていただいた圓光寺のご紹介をさせていただきますね。
圓光寺は、徳川家康が国内教学の発展を図るために、慶長6年に学校として建立されました。
この学校では僧だけでなく一般の人も入学が許可され勉強できたそうです。
伏見版・圓光寺版と呼ばれている多くの書籍がここで発行され、その当時出版に使用された日本最古の木活字がとても綺麗な状態で大事に保存されていました。
江戸時代にこれを使って本が制作されたと思うと、なんだかロマンを感じますね。
紅葉が美しいということで訪れた圓光寺でしたが、我が国の出版文化史上重要な意味を持つ寺院だったんですね。
山門を入ると枯山水「本龍庭」が迎えてくれ、渦を巻く白砂の美しさにいきなり感動!
「渦を巻き、様々な流れを見せる白砂を雲海に見立て、天空を自在に奔る龍を石組みであらわした枯山水」とご紹介されていました。
庭園の境界を示す留石を敢えておかず未完の状態にし、眺める人がその余白を埋め、それぞれの心の中で完成させるという、にくい演出がされている庭園。
溜息が出るほどの美しさに、しばし見惚れてしまいました。
ここに座って眺める十牛之庭の眺めが最高!
ゆっくりと流れる時間に身を委ね、しばし紅葉の美しさを堪能しました。
水琴窟の手水鉢は縁が広い盃型で、他ではあまり例を見ない珍しい形出そうで、「圓光寺型」として古くから愛されてきたきそう。
紅葉の赤がとても美しく、まるでアート作品のようでした。
自然の美しさに勝るものはないなと、静寂の中の美しさに癒され、至福の時間となりました。